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饗宴(きょうえん)と読む。また一つ賢くなった気がする。
著者はアハ体験でおなじみの茂木健一郎先生。内容は、ダヴィンチについてやクオリアについての対談とかを収録したもの。
対談中のへんてこな言葉の言い回しを直さずにそのままにしてあるせいか、少々理解するのに次回がかかった気がする。
ただ、何回も読みたくなる内容であることは確か。
とりあえず、ダヴィンチは変な人であることはたしかでしょう。
しかし、巻末の映画「イノセンス」を例にしての内容は、今更感が漂う。
というよりも、どうしてこうも人間と人形(機械)の明確な違いについて論じる時に、イノセンスをあげてしかも、そのアイデアがほとんど押井監督のものであるという解釈がなされているのか?
たまには原作者のことも取り上げるべきだと思うんだけどなぁ?
著者はアハ体験でおなじみの茂木健一郎先生。内容は、ダヴィンチについてやクオリアについての対談とかを収録したもの。
対談中のへんてこな言葉の言い回しを直さずにそのままにしてあるせいか、少々理解するのに次回がかかった気がする。
ただ、何回も読みたくなる内容であることは確か。
とりあえず、ダヴィンチは変な人であることはたしかでしょう。
しかし、巻末の映画「イノセンス」を例にしての内容は、今更感が漂う。
というよりも、どうしてこうも人間と人形(機械)の明確な違いについて論じる時に、イノセンスをあげてしかも、そのアイデアがほとんど押井監督のものであるという解釈がなされているのか?
たまには原作者のことも取り上げるべきだと思うんだけどなぁ?
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月は異星人の軍事要塞だった!
反乱騒ぎを食い止めてから数万年後、セントラルコンピューターAI「ダハク」は、地球に降り立った反乱軍討伐を実行するため、月を探索中のコリン少佐を招き入れる。
分厚いスペースオペラ、ダハクシリーズの第一巻目。
この本を買ったのは去年の1月。そして読み終わったのが今日。
いくらなんでも遅すぎだろう。JK的に考えて、なんて思われるかもしれないが、冒頭のプロローグがあまりにもつまらなさすぎるのと、登場人物の名前がややこしいのに辟易していたからです。
しかし、いざ、本編に入るとこれが面白いこと面白いこと。
僕が作った最強の要塞に近いようなダハクの強さと、壮大な舞台背景。
そして、AIと人間の対話、肉体強化手術などこれでもかってぐらいSFしていて期待せざる終えない。
そして、イザ地球に降り立って反乱軍の基地を捜索していると、今度は反乱軍の反乱軍が出てきちゃう。そして、反乱軍の中でも派閥争いが。
一筋縄ではいかない登場人物の人間関係もまた話を面白くしてくれる。
しかし、全体的に見せ方がヘタ。登場した途端に死んでしまうキャラクターや、上記で言ったとおり、名前の複雑さと人物数の散漫さによるキャラクターの認識不一致によって、こちら側には何も感じてこないのだ。
あと、不用意に核を使いすぎ。核に頼りすぎ。エネルギー銃というあまりにもつまらない兵器をさらにつまらない表現で描いている。
全体的に表現が凡庸に感じた。
さて、この作品は3部作の第1部らしいのだが、この作品の刊行は1991年、翻訳は2007年とあまりに今更なほどの遅い翻訳状況に果たして3部作目が読めるのはいつ頃なのかという少量の不安が募る。
-グレーゴル・ザムザがある朝、なにか不安な夢から目を覚ますと、自分がベッドで巨大な虫に変わっていることに気づいた。
(書き出しより)
上記の書き出しに惹かれて買ってみたものの、内容は正直何と申しましょう、これは悲劇を書きたいのだろうか?
ザムザは家族のためにつらいセールスの仕事をしながら、クリスマスに妹を音楽学校に通わせてやろうかと考える優しい青年だ。
そんな彼が、夢から覚めるとなんともグロテスクな生命体へと変身し、
以後、もの悲しい幽閉生活を強いられることになる。
この虫の描写がなんとも気色悪い。赤い斑点だとか、ネバネバしたのが足から出てるだとか、口から緑色の液体が出てるだの、作者は絶対虫嫌いに違いない。こんな、どうしようもない姿にされた兄貴を妹だけは、世話してくれるんだけど、これも、「大丈夫、お兄さん?」なんて、やさしい言い回しは全然なく、むしろ、メシに腐ったチーズとか食べかけの食いもんとかを差し出すような、しょうがないからやってるんだぞ的なそんな世話の仕方なのだ。
そんな、かわいそうなグレーゴルさんは、ある日お父ちゃんに、母ちゃんを襲ったなんて勘違いされて、林檎を投げられて重症になっちゃう。
そんで、その傷が原因で死んじゃう。背中には、埃の被った腐った林檎が突き刺さってたそうだ。
この、かつてグレーゴルさんだった干物を目にして、家族は重荷が取れたような感じがして、希望を持って生きていこうと思うのであった。
何これ?グレーゴルさん、むっちゃかわいそうなんですが。
小説のテーマは家族視点から見ると「依存からの解放と自立」ですかね?
じゃあ、逆にグレーゴルさん視点はというと、「人間、容姿 > 中身」な悲しいブサイク全否定テーマ。
まぁ、冗談はこのぐらいにして置いて、この小説は、日常の突然の崩壊により、社会的な宿主を失った家族がかつて宿主であった社会的成長を妨げる兄貴を破壊し、将来に希望を見出す内容だと考えた。
最後にグレーゴルが選んだ家から、違う住み心地のいい家に移り住もうと考えたのは、栄養を吸い取った寄生虫が宿主の体を食い破り外に出ることと同じ・・・つまり、この変身というタイトルは、グレーゴルが虫に変身した意味だけではなく、家族の変化の意味での「変身」の意味も兼ねていると思う。
ちなみに手塚治虫の短編にもこの「変身」をモチーフとした作品がある。
コッチの場合は、科学技術で人為的に虫にされてしまった男の話で、最後は蛹となり、蝶となり、元の作品のもの悲しいラストとは打って変わったものだ。たしか「ザムザ復活」だったと思う。タイトルがまさにそれ。
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