ジョー・ブラックをよろしく

大富豪ビルの前に自らを死神と名乗る男が現れた。
彼はふとした気まぐれから人間界に興味を持ったらしく、寿命を延ばす代わりに案内をしてくれと頼む。
しぶしぶ、約束を引き受けるビルだが、ある日自分の娘が死神に好意を抱いていることを知る・・・。

前から見てみたかった本作ですが、まさかラブストーリーだとは。
上映時間はなんと３時間もあり、根気のない人はここらへんで挫折してしまうのではないかと思います。
しかし、そんな時間もなんとやら、一度見に入れば絶望的につまらなくない限り最後まで見てしまうもの。本作もそんな高レベルの作品です。

物語の主役であるブラピは名も無き青年と死神ジョー・ブラックの二役を演じております。この死神は人間界に来るために青年の肉体を乗っ取ってしまいます。この乗っ取った青年というのが大富豪ビルの愛娘スーザンが街中で一目ぼれした男で、非常にややこしいことに。
しかし、死神のほうも次第に彼女に好意を持っていることを自覚します。永久と無限の中で心の支えが無かった彼にとって恋とはかなり新鮮でありました。
次第に惹かれあう二人に、ビルはやがて去る死神である男に娘を不幸にさせまいと、諦めるよう二人に言うのですが・・・。

人間界に来たての死神は、ジョー・ブラックと名乗り、物珍しげに辺りを物色していく中、ピーナッツバターに一目ぼれします。
死を司る神が、生の行動である食べ物に興味が出るとはなんとも愉快な話でしょう。死神が恋をする時点でそんなの関係あるかっって？ごもっとも。