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月は異星人の軍事要塞だった!
反乱騒ぎを食い止めてから数万年後、セントラルコンピューターAI「ダハク」は、地球に降り立った反乱軍討伐を実行するため、月を探索中のコリン少佐を招き入れる。
分厚いスペースオペラ、ダハクシリーズの第一巻目。
この本を買ったのは去年の1月。そして読み終わったのが今日。
いくらなんでも遅すぎだろう。JK的に考えて、なんて思われるかもしれないが、冒頭のプロローグがあまりにもつまらなさすぎるのと、登場人物の名前がややこしいのに辟易していたからです。
しかし、いざ、本編に入るとこれが面白いこと面白いこと。
僕が作った最強の要塞に近いようなダハクの強さと、壮大な舞台背景。
そして、AIと人間の対話、肉体強化手術などこれでもかってぐらいSFしていて期待せざる終えない。
そして、イザ地球に降り立って反乱軍の基地を捜索していると、今度は反乱軍の反乱軍が出てきちゃう。そして、反乱軍の中でも派閥争いが。
一筋縄ではいかない登場人物の人間関係もまた話を面白くしてくれる。
しかし、全体的に見せ方がヘタ。登場した途端に死んでしまうキャラクターや、上記で言ったとおり、名前の複雑さと人物数の散漫さによるキャラクターの認識不一致によって、こちら側には何も感じてこないのだ。
あと、不用意に核を使いすぎ。核に頼りすぎ。エネルギー銃というあまりにもつまらない兵器をさらにつまらない表現で描いている。
全体的に表現が凡庸に感じた。
さて、この作品は3部作の第1部らしいのだが、この作品の刊行は1991年、翻訳は2007年とあまりに今更なほどの遅い翻訳状況に果たして3部作目が読めるのはいつ頃なのかという少量の不安が募る。
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